
冬にスキー場の近くに滞在して冬中スキーを満喫するのは以前からの夢だった。だが実際にやるまでは色々と不安が付き纏った。2年間コロラド、ユタで冬を過ごした経験から、雪国でのRV生活に必要なノウハウを以下にまとめてみた。
まずは、雪道のドライブ。基本は雪道をドライブしない事。Trucker Path(truckerpath.com)等のアプリで大型のトラック専用のルートを見つけ利用する。幹線道路、ハイウェイは雪が降っても半日もすれば除雪されるが、ローカル道や山道は除雪が何時になるか分からず足止めを食らう確率が高い。天気予報で晴天の日を選んで移動する計画を立て、移動日が近づくと毎日予報を再確認、必要に応じて予定を変更する。連日の降雪の後に氷点下が続くような状況は路面が凍てつき危険なので極力避ける。同じ理由から早朝の移動は避ける。逆に、降雪後1日以上晴天が続いた後等は比較的安心できる。万が一に備え、チェーンの代用品をモーターホームに乗せておく。金属チェーンは使用禁止の場合が多く、取り付けも慣れるまで大変だが、最近はファブリック製のものが販売されておりオススメ。中でもAutoSockはプロのトラックドライバーの間でも評価が高い。路面に雪がない状態では直ぐに外す必要があるが、雪上では十分以上の耐久性を発揮する。何より軽く場所も取らない為、格納場所が不足しがちなRVにはもってこい。米Amazonでモーターホーム用とジープ用を購入した。日本では楽天市場が扱っている。

次にRVパークでの上下水道の接続。2、3日の短期であれば水道を繋いだままにせず、フレッシュ・ウォータータンクを満タンにしてそこから使うのも一つの手。だがそれ以上の滞在となれば、タンクを満たすたびにホースを取り付けたり外したりするのは面倒。中に水が残ったホースを放置すると凍ってしまい厄介なことになる。数日以上の滞在の場合、水道管が凍るのを防ぐ為のヒーター(米アマゾンで購入。中古品であれば楽天市場でも入手可能。)を水道管の地上に出た部分に巻きつけ、ホースも電熱線入りのもの(米国内では数種販売されているが、楽天市場では唯一Camco製の物を発見)に交換する。ヒーターを巻きつけた水道管の周りに断熱材(園芸用の膝マットのような物が良い)を巻きつけヒーターに付属のカバーで覆う。



最近のモーターホームは下水側にマーセレーター・ポンプを搭載し固形物を粉砕した汚水を通常より細いホースで強制排水するものがあるが、雪の中では細いホースに水が残り凍りつくので、従来型の汚水タンクの底から重力で流す3インチ径の蛇腹タイプの物に交換する。取り付けは簡単でモーターホームの床下の排水口にホースを取り付け、ウエット・ステーション内のバルブを切り替えるだけ。蛇腹とモーターホーム側の排水口との接続部分には透明のアダブターを使うと排水する様子が目で確認できて便利。

雪国では水道管が凍りつくのを防ぐために、室内の蛇口から少量の水を流し続ける事をよくやるが、モーターホームの場合、気がつくと夜のうちにグレーウォータータンク(シャワーやシンク等、トイレ以外の排水タンク)が一杯になる事がある。グレーウォータータンクの排水バルブを開けっぱなしにしておけば良いのだが、ブラックウォータータンクを排水する際にグレーウォータータンクが空では困る事になる(ブラックウォーターはトイレの排水。ブラックウォーターを排水した後グレーウォーターを排水する事で、ホース内が洗浄される)。我が家の場合、水道管の地上部分からこちら側は十分な凍結対策をしてあるので、凍るとすれば水道管の地下部分、モーターホームがダメージを受ける事は無い。従って水を流し続ける事はしていないが、今迄の所零下20℃を割っても水が止まる事は無い。尚、RVパークの水圧が規定(通常50PSI)以上である場合に備えて、水道の蛇口とホースとの間にレギュレーター(減圧弁。蛇口とホースのサイズとのマッチングを確認。)を挟むのをお勧めするが、レギュレーターは凍結すると壊れてしまう事が多いので、前述した中綿入りのカバーで覆い外気に曝さない様、注意が必要。




気温が零下となるとヒート・ポンプ/エアコンでの暖房はできなくなる(エアコンの送風口から冷たい風が出てくる)。従って、電熱ヒーターか、Aquahot(https://www.aquahot.com/)のようなディーゼル・ヒーターに頼ることになる(古い型のモーターホームや5th Wheel等ではプロパンを使うものもある)。更に摂氏0度を大幅に下回る環境下では、電熱ヒーターが追いつかないのでディーゼル・ヒーターが不可欠。ディーゼル・ヒーターは定期整備が必要なので冬が来る前に整備しておく事をお勧めする(我が家のものは昨年冬に動かなくなった。偶々サービス・センターが近くに有ったので助かったが、それでも直ぐには原因が分からずかなり焦った。この件に関しては別途ブログに記載する)。ディーゼル・ヒーターさへONにしておけば、車内はほかほか、ずっとT-シャツで過ごすことができる。ただし、燃料(エンジンと共有)がタンクの4分の1を割ると停止するので、約3週間毎にRVパークを出て近くのガスステーションで補給する必要がある。なので長期滞在する際は、近くにトラック用のガス・ステーションが有ると大いに助かる。尚、これは我が家に特有の不具合だと思うが、Vega(www.fireflyintegrations.com/ vegatouch.html) のタッチパネル上でヒート・ポンプをOFFにするとヒーターそのものが作動しなくなる(画面上はONになる)事がある。対策として、ヒート・ポンプはタッチパネル上でONにしたまま、ブレーカーでヒート・ポンプをOFFにしている。

また、床下にはバッテリーが格納されているが、温度が冷えすぎると性能が低下する。特に我が家の場合、バッテリーを通常のAGMタイプからLFP(リチウムイオンバッテリー、零下での充電は危険)に変更している為、冬季は床下の暖房をONにし、更にバッテリーを格納している箱の内側にサーモスタットでON/OFFするヒーターを貼り付けてある。元々はウォータータンクの凍結防止用。キャンパーや5th Wheel等で床下の暖房が無い場合、必要になるかもしれない。

雪がスライド・アウト部分に積もるとスライドを引き入れる事ができなくなる。積もった雪をそのまま放っておくと、積もった雪の下の方から凍りつき、簡単に取れなくなる。出発の直前で焦ることにならないよう、出発の少し前に雪掻きをしておくのがオススメ。


最後に、トイレやバスルームのファンはこまめにOFFする習慣を付ける事を勧める。ファンがONになったままだと、そこから空気が排出される代わりにドアや窓、スライド・アウト部分の隙間から冷気が流れ込んでくる。
兎に角、君子危うきに近寄らず。安全なRVライフを!


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