
2023年に向けての新年の御挨拶はメイン州アケイディア国立公園内のジョーダン池(Jordan Pond, Acadia National Park, Maine)の夜明けの写真を使う事にした。
10月1日、カナダのケベックを発ちメイン州に到着した俺達を待っていたのは昨年よりも一段と見事な紅葉だった。その後2週間のメイン州滞在中紅葉を満喫、益々メインが好きになった。
出発間近のある夜、満月が地平線の向こうに沈んでから太陽が昇るまではわずかに3時間弱。だが一旦その日を逃せば、残りの滞在期間中ずっと月は夜地平線の上にあって夜空の写真を撮ることは出来ない。昨年ショーダン池に写った逆さ北斗七星をもう1度撮りたかった。その夜眠る前には空は曇っていたが、翌日は晴れの予報だった。朝迄に雲が晴れる事を期待して携帯のアラームをセットした。果たして朝3時前にモーターホームの外へ出て見ると、雲は大方消えており、所々に残る雲の合間に星が輝いていた。興奮気味に機材をジープに積み込みRVパークを出発、ジョーダン池へと向かった。真っ暗な道路を約30分走り、ジョーダン池の駐車場に車を停めた。機材を担ぎ、頭につけたヘッドライトの灯りを頼りに真っ暗なトレイルを昼間見て置いた撮影場所へと急ぐ。空は既に青みを帯び始めていた。10分後、池に流れ込む小川に架かる小さな橋の上に到着。ロケーションは完璧だったが、生憎強風が池を渡ってこちらに吹き付け、池は波立っていた。静かな水面に映る天の河を撮りたかったが、どうやらそれは無理。少しがっかりして池の反対側、流れ込む小川の方向を見ると、なんと真正面にオライオンが南中しており、S字にくねる小川にその姿を写していた。小川の両岸には紅葉した木々が朧げに照らされていて、まるでディズニー映画の冒頭のようだった。それから約2時間、星が消えるまでシャッターを押し続けた。

帰路、駐車場に戻る途中、木立の間から紫色に染まるジョーダン池が見えた。とても幻想的な風景だった。またカメラバッグを下ろし、3脚の上にカメラを固定した。暫く帰れそうもなかった。Holiday Cardにしようと思ったタイトルの写真はこの時撮影したもの。

2022年は色んな意味で奇妙な年だった。コロナ、ロシアのウクライナ侵攻。どちらも世界の誰もが予測だにしなかった出来事だった。これらによる物価の高騰、株価の暴落、米中間選挙では民主党と共和党の分裂が激化・トランプの敗北、北朝鮮のミサイル、習近平の台頭…余り良い話が無い中で、ワールドカップだけは良い意味で盛り上がった。
2023年が皆様にとり良い年となりますように!


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