Heber City
昨年に引き続き今年の冬もユタ州Heber Cityに有るMountain Valley RV Resortで過ごした。凍結した雪道での移動を避ける為、12月の初めに到着し4月の初めまで滞在した。
Mountain Valley RV Resortはこれまで滞在した中でも最もお気に入りのRVパークの一つで、2002年冬季オリンピック開催場となったPark City迄は車で30分。Park City以外にもDear Valley, Snowbird, Alta, Solitude, Brighton, Sundance等数多くのスキー場に近く、「地上最高」と言われるユタのパウダー・スノーを満喫したい向きには是非お勧め。パーク内の道路は広く、アスファルトで舗装されている。全てのサイトはフル・フックアップ。コンクリートの舗装部分はRV2台分の幅とモーターホームの前後に車を停める事ができる十分以上の長さが有り、更にその横にRV1台分程度の幅の芝地がある。芝地に植えられた木は小さいのでスターリンクのディッシーの置き場に困る心配は無い。パーク最外周に沿ったサイト以外は全サイトがプル・スルー(サイトの後ろから入って前に通り抜けられる。バックが苦手でも安心)タイプ。広々としたパークは一般家族向けのエリアと、小さな子供が入れないアダルトのみのエリアに分かれ、それぞれにクラブハウスやシャワー、ランドリールーム、ジャグジー、温水プール、プレイ・エリア、ピックルボールコート、ドッグランなどが完備されており、いずれの設備も整備が行き届いている。
だが何といっても圧巻はパークから見える周囲の山々の景色だろう。パークそのものは完全な平地だが、HeberCityは周囲を山に囲まれていて、なかなかの絶景。特に西側に聳えるTwin Peaksはスイスアルプスを思わせる切り立った輪郭が雪に覆われ、朝はピンク色に染まり、昼には青空に一際映える。日本人好みの高めの温度に設定された大きなジャグジーに浸かりながらこの景色を眺めると本当に「あぁ天国」と思わず呟かずにはいられない。



晴れた日のHeber City
夜間の気温がマイナス20°Cに達する日は珍しくないので、Heat Pump(エアコン)での暖房は不可能。電気ヒーターも追い付かないのでプロパンやディーゼル・ヒーターの使用は不可欠。5th Wheelのキャンパー達は床下に風が通らないよう、床と地面の間をスタイロフォーンの板で覆い、大型のプロパンのタンクを定期的にサイトまでデリバーして貰っている。一方、Class-Aのモーターホームはオール電化でプロパンを使わずディーゼル・ヒーターを搭載しているものが多い。その点、パークから約1マイルのところに大型の18輪トレーラーに対応したディーゼルのステーションがあるのも大助かりだ。我家の場合、一回燃料タンクを満タンにするとほぼ1ヶ月は暖房を気にする必要はない。
一晩に積もる雪は6インチ程度。「地上最高のパウダー」は量より質なのだ。昼間振り続ける日も有るが大抵は朝には止んで4時以降にまた振り始めるパターン。道路はフロントローダーの付いたトラックが朝一番で雪掻きしてくれ、晴れていればアスファルトが暖まるので昼頃までに雪は無くなり路面が乾燥する。一方のサイトは白いコンクリート張りなので雪が残る。特にRVの日陰部分には屋根から落ちてくる雪や一旦溶けた水が凍りついて簡単には取れなくなる。また、スライド・アウトの上に積もった雪は凍る前に取っておかないと、いざ移動しようと思ってもスライドアウトが格納出来ずに焦る事となる。とは言え、4ヶ月の滞在中にスライドアウトの雪をはらったのは3-4度、サイトの雪掻きは7回程度だったと思う。日本と違い湿気が少なく、雪質の良さに貢献しているが、基本的に砂漠地帯なので一晩で1メートルを越えるドカ雪が降ることは滅多に無いのは助かる。





雪の日のRVパーク
Heber CityにはWalmartをはじめとする大型のスーパーが幾つか有って、食料以外にもキャンパー用のトイレットペーパーをはじめとする日用品がほぼ何でも手に入る。Amazonで買ってオフィスに届けて貰う事も多かった。Park Cityにも多くのスポーツ店、土産屋、レストラン、バーに混じってスーパーやプレミアム・アウトレットも有る。車で40分程のPrevoという街にはユタ州立大が有り、CostcoやTraderJoe‘s、日本のラーメン屋などもある。Salt Lake Cityも車で1時間。大型の中華のスーパーでは、納豆などを含めた日本の食材が結構格安の値段で手に入る。
スキー以外にもスノーシュー、スノーモービル、凍った湖での魚釣り等を楽しむことができる。幾つか天然の温泉も有る。クレーター・ホットスプリングスは温泉の周囲に堆積物がマウント状に盛り上がりお椀を伏せた様になったもの。「お椀」の横の入り口から中に入ると、湯の中に桟橋が突き出ていて、ドーム状の天井の最上部の穴から光が差している。救命胴衣をつけお湯に飛び込むのだが、深さは20メートルあって、プカプカ浮かぶ俺たちの横でSCUBAダイビングの講習をやっている。ユタ・レイクの湖畔に湧き出る温泉は、背の高い草の間に開けたスペースに深さ数十センチの穴が掘ってあり底から温泉が湧き出ている。下は砂地で温泉が湧き出ている部分は足を突っ込むとズボズボ入るが噴き出るお湯の圧力に押し返されて深くは入らない。冬場オープンするアイス・キャッスルも一度は行ってみる価値がある。広い屋外の敷地に大量の雪と氷を持ち込んで様々な形の氷の洞窟が作られ電飾が施されている。夕暮れ時に訪れると紺碧の空に氷の造形が浮かび上がり、意外に絵になる。この地に独特の冬の風物詩で特に家族連れ、若いカップル達に人気がある様だ。忘れてならないのは毎年1月にPark City、Saltlake City、Sundance Resortで同時開催されるSundance Filmfestival。世界最大のインディペンデンス・フィルムの祭典で、Heber Cityの空港は映画関係者や大手企業のエグゼキュティブ達のプライベートジェットで一杯になる。




Heber Cityのアトラクションはスキー以外にも色々ある。


クリスマスにはサンダンス・ノルディックセンターでスノーシューイング。
クリスマス前にベイエリアからDさん家族が遊びに来てくれた。彼等はパーク内に有るキャビンの一つに宿泊。寒くないか心配したが大丈夫だったようだった。我家でお喋りや飲食、カラオケに興じ、翌日はパークシティーでスキーを楽しんだ。その夜、NYCに住む息子と彼女が到着、ピザ屋で合流し、翌日皆でサンダンスでスノーシューを楽しんだ後ジャグジーに飛び込んだ。夜は食事の後、息子の解説付きで彼が出演したクリスマス映画を鑑賞。短いが楽しいホリデーを過ごした。クイリスマス明け、息子達はNYCに戻り、俺たちは日本へ向かった。ベイエリアに向かうDさんがトラックでソルトレイクの空港まで送って頂いた。
3月のスプリング・ブレークの頃、今度はSさん夫婦がパークシティを訪れた。到着されたその日に我家に来て頂き、歓談。翌日はスキー場で待ち合わせてリフトが止まるまで滑り続けた。


3月にはパークシティーを訪れたSさん夫婦と合流
パークシティーまでは車で30分。週1−2日、晴れた平日のみを選んでスキーを楽しんだ。
3月も後半になるとパーク内の雪が溶け始め、最低気温も0℃前後となる。スキーは4月一杯は出来るが、道路からは雪は消えいよいよ出発に適した季節となる。少し早いが、車でZion、Bryce Canyon、Capitol Reef、Arches、CanyonLands等の国立公園へ遠出する事も出来る。Antelope Islandでは雪山を背景にバイソンの群れを観る事ができ、更に足を伸ばすと僅かに水が残ったBonneville Salt Flatsで「ウムニ塩湖」さながらの水面を歩く人の姿が撮影できる。



ArchesやCanyon Lands国立公園を訪れるならMoabに宿を取るのがお勧め。見どころは一杯あるので、できれば数日は掛けたい。


ユタの春
昨年はこの頃にSalt Lake Cityの州会議事堂を訪れ満開のソメイヨシノを堪能したのだった。
4月に入って間もないある日、俺たちはHeber Cityを後にした。次の停泊地は同じユタでもアリゾナとの州境に近いKanabという街。ZionやBryce Canyon、Page観光の拠点として近年人気の街。此処に有るMountain Valley RVパークと同経営のRVパーク、Grand Pletau RV Resort、に1月滞在の予定だった。

